交通事故の過失割合は、誰が決めるのか?|上尾市

2020年11月9日

過失割合はいつ決まるの?

慰謝料や休業損害などと同じように、示談金が支払われる前に決める項目の一つです。

責任の割合を振り分けると考えればわかりやすいかと思います。

過失割合が9対1などになるケース

お互いが走行中に発生した事故の場合、被害者にも過失がつくケースもあります。

過失あれば、受け取る慰謝料が減額されます

示談金の合計額に過失割合分が減額されて示談金が支払われます→過失相殺といいます。

例えば、被害者の過失10%、示談金合計額が200万円の場合

200万円-(200万円×10%)=180万円

過失割合は誰が決める?警察?保険会社?

過失割合の決め方や誰が決めるのか

交通事故の状況によって過失は変わるため、「過失割合は警察が決める」と思っている人が多いようです。

これは間違いです!!警察が過失割合を決めることはありません。

過失割合は、はじめに加害者側から提示され、被害者側と示談交渉で決めるのが一般的です

示談交渉では、警察が作成した実況見分調書という書類で事故の状況を確認し、過去の裁判例を参考にします。

 

判例タイムズという交通事故専門書には、過去の交通事故事例や裁判例が掲載されており、状況が近い交通事故を参考に過失を決定していきます。

示談交渉がうまくいかない場合は、裁判や仲裁機関などで判断してもらうことになります。

過失割合のトラブルに注意。加害者側の提示は正しいのか?

過失割合は、保険会社との示談交渉でトラブルになりやすい項目の一つ。

  • 加害者の保険会社は、加害者の言い分をもとに、加害者の目線で過失割合を提示していること

加害者の保険会社から過失割合の提示があっても、疑問がある場合は鵜呑みにしないことが大切です。加害者は自分にとって都合の良いように、保険会社に事故状況を説明します。基本的に加害者の言い分が過失に反映されるため、被害者に不利なものとなってしまいます。

たとえば、相手方が前方不注意や道路の逆走など重大な違反をしていたことが原因で交通事故が起こったとします。

通常では自分は被害者なりますが、保険会社が加害者側の違反をふまえないと被害者側に過失があると判断されてしまいます。

では、事故被害者が自分に不利な過失割合を提示された場合、どう対処すればいいのでしょうか?

ご自身で判断するのはかなり困難です。

 

示談交渉で過失割合が妥当かどうかを知りたいときは

交通事故に詳しい弁護士のサポートを受けましょう。上尾市すぎやま整骨院では交通事故専門の弁護士様をご紹介させていただいております。

弁護士が交渉したことで、「過失割合が0%になった」、「過失割合が10%下がった」となるかもしれません。

そして、過失割合が変わると受け取る賠償金の金額が変わります